札幌駅北口広場から道路を1本挟んでそびえ立つ高層マンションがあります。
2006年に竣工された、ダイワハウス分譲のdグラフォート札幌ステーションタワーです。このマンションですが、現在中古市場で凄まじい値上がりになっています。
凄まじい値上がり具合
2017年の12月に出ていた、中古マンションの売り出し広告です。築10年以上でありながら、占有面積85m2で、価格が7000万円となっています。ちょうど坪単価にすると270万円になりますね。
坪単価270万円となれば、札幌市内の新築マンションでも、相当グレードの高いマンションになってきます。それが築10年の9Fでこの価格なのですから、いかに高価であるのかが実感されます。
さて、気になるのはこの物件の分譲価格ですね。
これは、インターネット上で入手できる当時の分譲価格なのですが、いろいろと詳細をみてみると、おそらくこの部屋は、画像でいうところの「E1」タイプに相当すると思われます。
10F以上の階数でE1タイプは3440万円-ですから、おそらく9FのE1タイプは3400万円くらいだったと思います。
そう考えて見ると、今売り出されている中古物件の価格は、分譲当時のおよそ2倍というおそろしい価格になってきます。
もちろん、2006年当時と2017年現在では住宅ローン金利が異なること、売り出し価格であって、売買契約がなされた価格でないことの事情はありますが、それを考慮しても凄まじい値上がり具合です。
地下駅直結、北海道新幹線、市況の活性化など
なぜここまで、dグラフォート札幌ステーションタワーは値上がりしたのでしょうか。
値上がりの原因のひとつは、dグラフォート札幌ステーションタワーの持つポテンシャルでしょうか。札幌駅徒歩2分の立地の物件は、おそらくもう提供されてこないでしょうし、仮に供給されたとしても、とてつもない価格になるはずです。
また札幌駅に繋がる地下道とほぼ直結しています。これは、冬季間に雪のある札幌では、大きな魅力です。
また、2006年当時には実感されなかった北海道新幹線も、2017年になっていよいよ遠くに見えてきたものとなりました。実際に北海道新幹線を見越して、様々な駅前再開発が計画されています。
そして、市況が活性化していることも、値上がりの原因と思われます。東京オリンピックを控えて日本全体のマンション市況は活性化しており、その波は札幌までやってきていますね。
今後の展望
今後の展望を予想するのは簡単ではありません。
上に書いた通り、市況で値上がりした分を除いたとしても、dグラフォート札幌ステーションタワーのポテンシャルは、おそらく分譲価格以上のものがあると思います。
一方で札幌を始めとした地方都市は今後縮小が進み、長期的には不動産の価値というのは下落していくことは間違いありません。
そのような大きなトレンドの中にあって非常に付加価値のある立地を持つdグラフォート札幌ステーションタワーがどのような価格の推移を示すのか注目です。
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