札幌のマンション価格はひと段落




札幌市内で2016年に発売された新築分譲マンションの1戸当たりの平均価格は3913万円で、15年に比べて9・7%下落したことが21日、不動産経済研究所(東京)の調べで分かった。1平方メートル当たりの価格は5・4%減の50万4千円で1戸当たりの平均価格とともに過去最高の15年より下落。マンションの過剰感から高額物件の供給が減ったことに加え、中央区以外での建設が増えたことが影響した。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0371189.html

北海道新聞の記事によると、札幌市の新築マンションの価格は2016年度は少し落ち着いたようですね。

ここ数年の高騰

といっても、ここ数年のマンション価格は本当に驚くほど高騰していました。そこに市場の調整が入った結果だと思います。

最近では円山地区などでは3-4LDKで5000万円以上もするような、坪単価が平均で簡単に200万円を超えてしまうような物件が、続々売り出されていました。

一方で札幌市内であっても、少し車で走れば一軒家が立ち並ぶ住宅街が広がっています。となると、無理して中心部にマンションを買わなくとも、一軒家という選択肢が残るわけですね。

東京と札幌

東京都区部では、マンションの選択肢がなくなると、電車で1−2時間もするような郊外の最寄駅、もしくはその周辺に一軒家を購入するしか選択肢がないのが実情でしょう。つまりマンションと一軒家の立地の落差が大きいわけです。

ところが札幌では、中心部から10-20分ほど車で走れば、リーズナブルな一軒家が購入できます。それこそ5000万円も出せば土地と住宅あわせても立派な一軒家が購入できます。

ですから、そもそも札幌では、超一等地を除いてはマンションの価格が上昇しにくい環境にあるといえるのではないでしょうか。

今後のトレンド

その環境を無視して、実態以上に新築マンションの価格が上昇してきたのが、ここ数年の流れだと思います。

聞くところによると、円山地区のマンションなどは、販売価格が高すぎて入居開始後も売れ残りの部屋が存在し、最終的には値下げせざるを得ない物件もあると聞きます。

今後もマンション価格の下落は避けられず、プレミアムマンションを除いては調整局面になっていくのでしょう。










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