医療系の記事でアクセス数を稼ぐ、というのは難しい手法になりつつあります。
DeNAのWELQ問題
DeNAのヘルスケア情報キュレーションサイト「WELQ」(ウェルク)において、不正確な内容や著作権侵害・医師による監修がない医療記事が大量に存在するという問題に端を発し、DeNAの他のキュレーションサイトも同様の問題が次々明らかになった。
日本経済新聞の野村和博・新田祐司は、「今回の事態はリスク管理やコンプライアンス(法令順守)というより、それ以前のモラルの問題だ。」と述べている
2017年にはDeNAが開設しているキュレーションサイトWELQに間違った医療情報が掲載されていると言うことで、非常に大きな問題となりました。
その仕組みを紐解いていくと、人の記事を盗み見しながら記事を書くというとライターに頼った記事の作成で、なんともずさんな管理が明らかになって行ったのです。
最終的にはWELQは閉鎖されざるを得ませんでした。
このような医療系サイトの間違った情報掲載と言うのは氷山の一角にすぎず、今後も同様の事象が多かれ少なかれ見られてくることでしょう。
信頼性を担保するためにはコストがかかる
やはり医療系サイトの1番の問題は、その情報が信頼に値するかどうかということに尽きると思います。
多くの医療情報サイトは、とにかく医療系の情報を載せるということを主目的にするばかりに、その信頼性は二の次になっているのが現状かと思います。
信頼性をしっかりと担保するためには、医療関係者、とりわけ医師や薬剤師、看護師のもと、しっかりと記事の内容について精査することが必要となります。
しかし、現実には記事の内容一字一句に関して監修を受けるのは非常にコストがかかります。
正確な医療情報を元にした医療記事を作成するには、時間的にも時間がかかりますし、何よりも医療監修にかかる費用が問題です。
とりわけ医師や薬剤師などの資格業では、そもそも病院で本業として働けば時給数千円を稼ぐ職業でありますから、医療記事の監修ということに関してはそのコストは膨大なものになるでしょう。
以前にクラウドワークスの募集記事で、医師に対して記事の監修をお願いする募集広告がありましたが、その報酬は1,000円とか2,000円といったものでした。
信頼に足る医療情報とは何か
医療情報のうち、信頼に値する情報だけを探し出すというのは難しいものです。
医療機関が開設しているサイトや、公共機関、大学などある程度しっかりとした医療記事の監修が受けられる公的機関の作成するサイトが、信頼に足る情報と言えるのかもしれません。
そのような現状を察してなのかどうなのか、Googleは2017年の12月より、医療系サイトにおける検索順位のアルゴリズムの大きな変化を断行しました。
BuzzFeed Japan Medicalや一部の専門家が、問題のある記事やメディアの指摘を重ねてきたが、検索結果上位に不正確な情報が並ぶ状況は続いていた。
それが12月6日、一変した。
検索サービス最大手Googleが「医療や健康」に関する検索結果の改善を目的としたアップデートを実施したと発表したのだ。
これによって一部の医療系サイトのはgoogleの検索順位の低下をきたしたと言われています。
医療系サイトのうち、アクセス数を稼ぐためのアフィリエイトサイトを作成するにあたっては、医療情報の信頼性をどのように担保するのか、ということが今後ますます大きな課題になっていくでしょう。
ですから、規模が小さい誰もみないようなサイトであれば、適当な情報垂れ流しで良いんでしょうけれど、ある程度規模の大きいサイトであれば、医療情報には触れない方が無難かもしれませんね。
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