住友不動産の高級賃貸シリーズ・ラ・トゥールが、ついに札幌にも登場するとのことです。
場所は札幌駅至近の旧伊藤邸であり、都心でありながら緑の多い区画になりますね。
計画概要
住友不動産株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:仁島 浩順)は、北海道の大都市「札幌」駅の徒歩圏内において、分譲タワーマンション「シティタワー札幌」(地上31階、総戸数177戸)と、
当社が誇る高級賃貸マンションブランド『ラ・トゥール』シリーズの東京以外では初の案件となる、「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」(地上30階、総戸数337戸)の計画を進めておりますが、このたび本格的な始動を迎えることとなりましたので、お知らせいたします。
建設予定地は、北海道の伊藤組土建の会長である伊藤義郎氏が邸宅を構えていた北5条西8丁目の区画になります。
伊藤 義郎(いとう よしろう、1926年12月14日 – )は、日本の実業家。北海道札幌市出身。現在、伊藤組土建取締役名誉会長・伊藤組木材代表取締役社長・テレビ北海道取締役名誉会長。
この区画の南側には北大植物園が、北側にはJR函館本線が、そして東側には京王プラザホテル札幌が立地しています。
西側は分譲マンションや雑居ビルなど、やや雑多な地域となっていますね。
この区画はJR札幌駅からは徒歩7-8分、地下鉄さっぽろ駅の入り口からは徒歩5分程度といったところでしょうか。
同じく住友不動産が分譲しているシティータワー札幌や、札幌駅北口のDグラフォート札幌ステーションタワーと比較すると、札幌駅からは少し距離を歩くことになりそうですね。
ただし、都心にありながらこれほどまでに緑に囲まれた住宅はかなり貴重ですね。
今回の計画では邸宅の立っていた場所だけを利用してマンション建設を行うそうですから、もともとあった周囲の木々は保存され、今回のタワーマンション自体も緑に囲まれて建設することになりそうです。
札幌初の高級賃貸。ラ・トゥールの賃料はいくらくらいか?
この高級賃貸ラ・トゥールシリーズは、東京以外では札幌に初進出とのことです。
東京での平均賃料は50万円以上とのことですから、札幌でも相当な家賃・賃料になることは容易に予想されます。
間取りは2LDK(59.07㎡〜120.43㎡)84戸、3LDK(77.55㎡〜156.43㎡)246戸
札幌駅東で分譲されたシティタワー札幌は、おおよそ坪単価300万円でした。となると、もしこのラトゥールシリーズが分譲に出されるとするならば、おそらく同様に坪単価300万円くらいになるでしょう。
ちょうど一番狭い59m2の間取りで、分譲価格は5000万円くらいでしょうか。利回り5%とすると、1年間の賃料は250万円、月々の家賃は20-25万円くらいが相場なのではないでしょうか。
156m2の部屋になるとプレミアもついて分譲価格の予想は難しいですが、おそらく2億円近い物件価値になるでしょうね。そうなると同じように計算して、一ヶ月あたりの家賃は80-100万円といったところでしょうかね。
ちなみに札幌駅北口のDグラフォート札幌ステーションタワーの最上階の家賃が80万円で募集されていましたらか、結構いい線いっているかもしれません。
札幌市民の感覚からすると、「すごく高い」と言って良い家賃かと思います。
ラ・トゥール札幌に勝算はあるか?
勝算も何も住友不動産は入念なマーケティングをしているでしょうから、成功するのは間違い無いのでしょう。
ただし札幌市民の感覚からすると、賃貸マンションに何十万円も支払うのなら分譲マンションを購入するでしょうし、何よりそれだけの経済的負担が可能な世帯はごく一部になるでしょうね。
北海道にも中小企業の経営者はたくさんいますが、彼らはすでに家を持っていることが多いでしょうから、この賃貸物件をあえて選ぶ可能性はかなり低いでしょうね。
となると住友不動産は最初から「道外から北海道にやってきた経営幹部や高級官僚」にターゲットを絞っているのではないかとおもいます。
実際に公式のプレスリリースにも、下記のような記載があります。
また高級賃貸マンション「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」は企業経営者、国内外 企業の駐在員等のビジネスニーズに応える居住空間として、都心におけるコンパクトシティ化を後押し するものと考えております。
最初から札幌市民は眼中にない、それほどの高級物件ということになるのでしょうか。
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