住友不動産が分譲するシティタワーシリーズが、札幌駅近くの北4東1地区に計画されることになりました。
シティタワー札幌の魅力、物件価格等について考察したいと思います。
近代的な都市計画により生まれた街がある。それが札幌だ。
碁盤の目のような街路。その起点となったのが「北4東1」。(略)
今こそ住友不動産は創造しようと思う。この場所にふさわしいタワーを。
世界も時代も一望できる「シティタワー札幌」を。
目次
札幌におけるシティタワーシリーズ
札幌のシティータワーシリーズといえば高級住宅街の円山近くのシティタワー円山鳥居前、そして大通公園の東に位置するシンボリックでスタイリッシュな、シティータワー大通が有名でしょうか。
特に円山の物件はそのデザイン性や希少性から、竣工から10年以上経過した現在でも、分譲価格よりははるかに高い価格帯で取引されています。
大通の物件の方も中古価格をみていると、昨今の市況にあわせて分譲価格よりもやや高い価格で推移しているようですね。
シティタワー札幌の概要
ホームページによると、177世帯、31階建ということのようです。
タワーマンションとしては北口のDグラフォート、北7東1のプレミストなどと比較すると、少し小さめな印象でしょうか。
そのほかシティータワーシリーズの特徴なのかどうか、1階あたりの戸数を変更したりとか、間取り等もある程度自由をもって変更できるような書き方がされています。
裏を返せば自由度が高いという代わりに、かなりの価格になるということなのでしょうか。
マンションの高騰化で売れ残りマンションが続出している札幌地区ですが、このマンションはその実情を知ってか知らずか、抽選・抽選倍率などのことについてもかなり詳しく書かれています。
ホームページで一番売りにしているのは、やはり札幌駅3分という立地ですね。
建設場所
立地場所はこの記事を書いている2017.3現在、時間貸し駐車場となっている北4東1地区で、すぐ北にはホテルモントレが立地しています。
このgoogle mapではよく分からないですが、区画の南西角にはセブンイレブンが立地しており、ちょうどL字型の土地になっています。したがってセブンイレブンを取り囲むように西側と南側道路に接するように建設されるようです。
北5西1地区はすでに再開発されることが決定していますし、新幹線のホームの場所はまだ決定はしていませんが、それでも新幹線のホームにはかなり近い立地になりますね。
地下鉄〜JR〜新幹線まで、マンションの立地としてはかなり近い場所に建設されることになります。
シティータワー札幌の価格
さて、札幌駅にほど近い創成側東地区に立地するシティタワー札幌ですが、外観は大通地区にあるシティタワー札幌大通と同じような感じになるのでは、と推測されます。
マンションが立地する北4東1の土地はL字型で、タワーマンションを建設するにはちょっと物足りないかもしれません。
さて、気になるお値段ですが、いろんな要素が考慮されます
マンション価格の高騰
おそらく住友不動産は相当強気の価格で販売して来ると思われます。その理由の一番が、2014年ごろから続く札幌のマンション価格の高騰です。
現在のところ、東日本大震災の復興需要と、東京オリンピックを前にしたインフラ需要で、建設に携わる人、モノが不足していると言われています。
その流れに加えて、住宅金利の低下に伴って、新築マンション価格はバブル期並みに高騰しています。新築マンションの高騰に伴って、中古マンションも高騰しています。
例えば、札幌駅北口地区に立地してるDグラフォート札幌ステーションタワーは、分譲時は坪単価140-170万円程度だったと記憶しています。しかし2017.11月現在では、10年経過した中古物件が坪単価230-240万円程度で取引されています。
北海道新幹線によるさらなる上昇要因
北海道新幹線の札幌延伸も、重要な要素でしょうか。
現在のところ2030年末の開業を予定している北海道新幹線札幌延伸ですが、この新幹線ホームが札幌駅の東地区、ちょうど現在の札幌駅の東側に建設される予定があります。
札幌 – 東京が新幹線で繋がったとしても、航空機の優位性は揺るがないでしょう。現在の予測では札幌東京間は新幹線で5時間近くかかるとされていますので、東京との競争力では航空機に軍配があがると思います。
一方では札幌 – 仙台以北は、3時間30分以内くらいになることが予想され、新幹線もかなりの競争力を持つようになるでしょう。また冬季間で天候が悪い場合などには、やはり新幹線は重要な移動手段となるはずです。
なお2018.3には北海道新幹線・札幌駅ホームが現札幌駅の東側に建設されることが決定され、このマンションにとってはプラスの情報になりました。
北5西1の再開発
札幌市は、2030年度の北海道新幹線札幌開業に合わせた札幌駅周辺の整備基本構想をまとめた。
核になるのは、市有地の北5西1街区(約4121坪)に建設する高層ビル。高さはJRタワーと同程度の170m級とし、国際水準の宿泊施設や高規格オフィスの誘致を民間と進める。札幌の活力と拠点性を示すランドマークを形成したい考え。
リアルエコノミー 2016.12.27
ちょうどこのマンションの北西にあたる北5西1地区は、新幹線の開業に合わせて再開発されることが決定しています。記事によると、現在のJRタワーと同じような感じになるのでしょうか。
再開発に従って、商業施設は近くにできることになります。また今後は創成側東地区も商業的な再開発がすすみ、創成側で分断されている人の移動などがより活発になるかもしれません。
シティタワー札幌の価格は坪単価300万円以上!
上記のような現状を考慮すると、シティータワー札幌のマンション価格は、おそらく坪単価300万円近くになるのでは、と推測しています。
地下鉄さっぽろ駅、JR札幌駅にもほど近いことや、おそらくは創成側東地区のランドマーク的シンボルになること考えると、まずまず希少な物件と言えるかと思います。
それに加えて現在の市況、そして今後の再開発予定等も考慮すると、北4東1地区の価値は上昇が見込め、それを加味した価格をつけてくるものと思います。
上層階はすでに完売。坪単価はやはり300万円以上(2018.3)
シティタワー札幌はすでに発売が開始されています。
上層階のプレミアムフロアは軒並み1億円以上の価格で販売され、早期に完売したようです。
各フロアで一番広い93m2の部屋に関しては、軒並み9000万円以上の価格で販売されているようです。坪単価にすると320万円以上ということになりますから、札幌市内では正真正銘の高級マンションといって良いでしょうね。
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