今年もアカデミー賞の華々しい発表があったようです。ステージに立つ人々は華麗なドレスを着たり、蝶ネクタイをまとったり、まさに華々しい世界の中に身を置いていることがみてとれます。
トランプ批判
授賞式の中で映画スターの皆がトランプ批判を展開していました。移民に対する排斥をやめろとか、国境の壁の建設をやめろとか、いわゆる正しい意見を発言しているようでした。
考えてみると、彼らがこのような「正しい意見」を言えるのは、アカデミー賞の授賞式に出席している人々が、極めて恵まれた裕福な人々であるからではないでしょうか。そもそも彼らと同じような裕福な人々は、移民問題とか、国境の壁の問題などを現実的な問題とは捉える必要がなく、むしろ自分自身の体裁を気にしてトラップ批判を行うはずです。
中間層や貧困層はどうか
問題なのはその背後に隠れている、中間層から貧困層ではないでしょうか。自らが移民であったり、または移民によって職を変わりつつある彼らこそ、まさにトランプの支持者だと思われます。
そして彼らは移民だけではなく、不満のはけ口としてメディアや富裕層など、トランプが攻撃対象としている組織や人間にも同様に反感を持っています。日本の若者がアジア諸国に反感を持つのと同じような構造でしょうか。
果たして批判は正しい?
そのような観点から考えてみると、恵まれた裕福の映画スターたちがトランプ批判を行うことは、パフォーマンスとしては正しいことであったとしても、多くのアメリカ国民の支持を得ると言う観点では、得策でないかもしれません。
事実、恵まれた映画スターの大多数の意見とは反対に、先の大統領選挙ではトランプ氏が得票を得て当選を果たしました。そのように考えてみると、トランプ批判が行われるアカデミー賞の現場こそ、別世界の出来事なのかもしません。。
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