札幌駅の再開発に伴って、バスターミナルが集約されるという話もでていますね。
現在、札幌を発着する高速バスの出発地は、中心部で分散しています。
一番本数が多いのは主に札幌駅前バスターミナルでしょうか。苫小牧、岩見沢、旭川などの近距離の高速バスが高頻度で発着しています。
そのほかに、少し南に行けば、大通公園の周辺には帯広、釧路、函館などを主体とする中央バスターミナルや、その少し南には稚内方面へのバスがでる高速バスターミナルもあります。
ちょうどバスタ新宿ターミナルができる前の新宿駅周辺のように、バスの発着場が分散しているのですね。
到着場所や夜間はさらに複雑
さらに、夜間になればバスターミナルの営業終了にともなって、本来は大通バスターミナルから発着すべき函館や釧路行きの夜行バスが、東急百貨店の前から出発するというトリッキーなことも起こってきます。
また、道内各地から札幌に到着する高速バスは、札幌駅の周辺が最終到着地になっていたりと、かなりカオスな状況になっています。
本州や海外からこられた観光客の方には、非常にわかりにくいのが現状ではないでしょうか。
高速バスの重要性はますます高まる
JRの経営不振や人口減少による配線、または列車の運行本数の削減などにともなって、地方と札幌を結ぶ高速バスの重要性は間違いなく高まることがよそうされます。
すでに距離に長い網走や稚内、近郊であっても鉄道アクセスが悪い地域では、移動時間や料金、運行本数の観点から高速バスの優位性はかなり高まっています。
バスタ札幌構想
そこで、札幌市側も、北海道新幹線の開業に合わせて、バスターミナルを集約するという構想があるようですね。
場所はちょうど、現在のエスタビルがあるところで、ここを再整備してバスターミナルにしようという計画があるようです。
2030年度に開業する新幹線札幌駅の建設とエスタ建て替えについて、島田社長は「駅前の(再開発の)計画が決まり、どういう順番でやっていくかという議論になる」と言及。
市の構想では、1978年開業で老朽化が進むエスタを取り壊し、同施設1階のバスターミナルと商業施設を一体で再整備することを目指しており、JRも含む再開発議論が本格化しそうだ。
朝日新聞 2018.3.15
札幌駅を中心とした高速バスネットワークの整備により、環境はかなりかわってくるかもしれません。
本州の大都市には及ばないものの、日本でも有数のバスターミナルになることは間違いないでしょう。
北海道新幹線の新幹線ホーム位置も決着し、今後再開発のスピードは加速するでしょうから、バスタミーナルの集約もどんどん進めて欲しいものですね。
コメントを残す