寝台特急サンライズ出雲・瀬戸:乗車体験記(東京駅〜姫路)




サンライズ出雲・瀬戸に乗車しました。目的地は最初の停車駅である姫路です。

出発前の東京駅の様子

サンライズは東京駅22:00発となっており、現在運行されている寝台列車の中では、遅い時間に出発する寝台列車となっています。

かつて札幌-青森間を走っていた急行はまなすが札幌駅22:00出発であることを考えると、距離、運行時間的にはもう少し早くに出発しても不思議ではありません。

おそらく東海道新幹線東京発のぞみ最終列車(21:20発)との兼ね合いがあるのでしょうか。

ホームへの入線は約10分前の21:50らしく、21:30頃には東京駅に到着しました。列車の入線まで少し時間があるということで、駅弁やビールを購入して時間をつぶします。

さすがに首都東京の中心駅だけあって、駅構内の人通りが多いのはもちろんですが、当日は週末と言う事もあって、一層混雑して感じられました。

21:45頃になって、いよいよ地上ホームに向かいます。ホームに登ってみると、すでに大きな荷物を持った、おそらくサンライズに乗車すると思われる方々が多く見受けられました。

例のごとく客層を観察してみると、年配の方や鉄道ファンと思われる乗客に加えて、意外にも若い女性4人組や若年カップル、子連れのファミリーなどの姿も見られ、トワイライトや北斗星とは異なる客層が乗車するようでした。

当日は週末の金曜日だったので、帰省や旅行などの利用が平日より多かったからなのかもしれません。

さて、21:50近くになると、大阪方面からサンライズが入線してきます。ホームで待っていた乗客の半分くらいの方がカメラを構えている様子を見ると、みなさん寝台列車のに乗車するのを楽しみにしているようでした。

背景に見える超高層ビルが首都東京を思わせます。

行き先表示です。今回はサンライズ出雲号に乗車しました。

少しぶれていますが。画像左側、サンライズ停車ホームの反対側のそのまた向こうに見えるホーム、は新幹線ホームになっています。

車内の様子

一通りサンライズの写真を撮り終えた後、車内に乗り込みます。東海道線9番ホームから、10番ホーム、新幹線ホームを向いて停車しています。すでに乗客のみなさんがいたので、ノビノビ座席はあまり撮影できず。

ノビノビ座席は枕側(窓側)から1mほど区切られているだけで、基本はフェリーや合宿の雑魚寝仕様になっています。

読書灯、コート掛け、ドリンク置き場などの最低限の設備は備え付けられていて、毛布、シーツなども用意されていますが、なぜか枕がありませんでした。

雑魚寝というと少々尻込みしてしまいますが、22:00出発で列車の中では眠るだけなので、男性にとっては特に問題ないように感じられました。

女性の方は個室を予約された方が無難でしょう。週末金曜日と言う事で、ノビノビ座席は老若男女で9割くらいの乗車率でした。

サンライズの通路を撮影したかったのですが、自動扉が閉まって、扉を撮影してしまいました。

メタリックな内装などから、寝台列車の中ではきれいな新しい車体であることを感じて頂けますでしょうか?

東京駅出発

東京駅を出発したサンライズは、東海道線を経由して横浜、熱海、沼津と停車していきます。

信号の関係か一旦品川駅で停車します。ビールを飲みながら外を眺めていると、品川駅で列車を待つ帰宅途中のサラリーマンと目が合ってしまうのもサンライズの楽しみのひとつでしょう。

東京を出発してから間もなく、

車掌が検札に廻ります。なお個室が多いので検札に伺うまでにお時間がかかる場合があります

というアナウンスが入ります。

たしかに、サンライズには開放式のB寝台などがなく、ノビノビ座席の他はすべて個室寝台となっています。

検札にこられた車掌は「姫路まで、朝早いですけど」と声をかけてくれました。確かに、姫路着は5:36分。早起きしなければなりません。

横浜を出てからは、車窓はビル街から住宅地へと変わりますが、住宅地が途切れて田園風景が見えたり、ということはありません。

た北斗星から見える車窓が、札幌都市圏や一部の都市を除いて、そのほとんどが田畑や山々であったことを考えると、この東海道本線上には都市が連続し、多くの人々が住んでいるのでしょう。

23:00頃になって歯磨きついでにラウンジに行きましたが、人がいっぱいであえなく断念。みなさん寝ずに楽しむつもりなんでしょうか。

どうやらサンライズのラウンジは他の寝台特急と比較しても小さいようですね。
やることもないので就寝します。

4:30に起床

翌朝は4:30くらいに起きたと思います。

ちゃんとした枕はなく車体はそれなりに揺れますので、熟睡するのは難しいですね。

4:30の時点では車窓から大阪駅手前くらいかな、と思っていたのですが、次に停車した駅が尼崎でしたので、すでに大阪駅は通過していたようです。その後は三ノ宮にも停車する事なく、山陽本線を西に向かいます。

5:30の下車に備えて荷物の準備をしていると、車掌さんが

あと10分ほどで姫路です

と声をかけてくださいます。車掌さんも仕事とは言えど朝から大変ですね。

姫路に到着

姫路には定刻通り5:26に到着します。辺りはまだ薄暗く、夜明け前のホームといった感じでした。

下車したのは全部で10人ほどでした。親子連れから若者グループ、ご年配の方など、週末とはいえどサンライズは多くの世代に需要のある寝台列車のようですね。










関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です