望楼noguchi登別は普通の宿の2倍お金を払っても行く価値があった




望楼NOGUCHI登別に宿泊する機会がありました。

もともとは2017年に函館の方に宿泊することを計画していたのですが、いろんな事情で頓挫してしました。この度、せっかくなので宿泊しようという運びになり、今回は登別の宿の方に宿泊することができました。

その時の宿泊体験記なるものを書いておきたいと思います。

望楼noguchi登別の概要

この「望楼」シリーズは、野口観光が運営するハイグレードの宿であり、2018年現在はこの登別と函館に展開されています。

ちなみに、望楼とは「遠くを見るための高い建造物」らしいのですが、この宿のシリーズの名前にどうしてそのような冠名がつけられているのかは、よくわかりません。

この宿は、登別の温泉地区の中でも、奥の方に位置してる旅館です。もともとは登別プリンスホテル紅葉館だったそうですが、2006年に野口観光に買収され、大きくリニューアルされることになりました。

館内はリニューアルされ、もちろんそのような古さはありません。普通に滞在している分には新しい宿、といった印象です。

客室は40室で、全てが50平米以上。そして、全室に客室温泉が設置されているのが、この宿の売りになっています。

口コミは、じゃらん、一休ともに4点台後半で、北海道の旅館の中でも最高ランクの評価を得ていますから、その価格帯と併せて名実ともに高級旅館といったところです。

いざホテルにチェックイン

車で正面玄関に乗り付けると、係りの方が出てこられます。どうやらバレーサービスで、車を預かっていただけるとのこと。

車をどこに駐車してくれているのかはよくわかりませんが、ひとまず鍵などをお渡しして、ロビーに向かいます。

ロビーはこじんまりしたものでしたが、ソファーに座って名前を書くだけで、チェックインが行われます。

我々は15時すぎに訪れましたが、部屋は40室しかありませんので、チェックインの際に順番を待つと言うこともほとんどありません。

チェックインの間には、お茶と茶菓子が供されます。他にチェックインする客がおらず、待たされることもなかったので、ロビーではあまりゆっくりできませんでしたが。

部屋の中の設備

係りの方に案内してもらって、部屋に入ると、部屋の広さに驚きました

ソファはかなりゆったりと配置されていますね。テレビが小さくみえます。奥には水回りが設置されています。

こちらはベッド側。部屋の広さはおそらく70mm^2くらいかと思います。中央のテーブルには、コーヒーメーカーやケトルなどが設置されています。

写真には入っていませんが、マッサージチェアも用意されていますね。

画像をご覧になってお判りかと思いますが、旅館と言う体でありながら、内装はモダン、ベッドがあるなど、広々した洋室と言って間違いないと思います。

冷蔵庫内の飲み物は全て無料で楽しむことができます。冷蔵庫の中には、水やお茶、ビールなどが用意されていました。貧乏性なので、チェックアウトするときには全部きっちり持って帰ってきました

館内の衣類は浴衣、パジャマなどが用意されています。

シティホテルだと、浴衣でパブリックスペースに出てくるのは禁止されていることも多いですが、望楼NOGUCHI登別では、画像左下のシャツ以外であれば、浴衣でも館内を歩き回ることが可能です。

客室風呂はすごく良い

さて肝心の客室風呂ですが、これは露天風呂ではなくて部屋の中に設置してあるわけです。ですから厳密に言うと、客室風呂によくあるような、露天風呂ではありません。

部屋の奥に進んでいくと、すでにお湯が張られた状態で準備してあります。

う〜ん、いいですね。

窓の開閉は容易ですから、外気を取り入れる事は簡単です。

実際に使うときには、窓を閉めたままだと、お風呂の内部が蒸気でかなり熱くなってしまうので、窓を開けて露天風呂として利用していました。

温泉は源泉から引いてきたお湯が掛け流しで用意されています。温泉特有の硫黄臭を強く感じられます。

温度は42度と言うことで、普段自宅で入っている温度よりもかなり高くなっています。とてもこのままでは入れる温度ではありません。

源泉が流れてくる場所のすぐ左側には、水を出を調節できる蛇口があり、これで温泉の温度を調節できるというわけです。

酒を飲みながら風呂に入ることも可能

冷蔵庫で冷やしてあるビールは4本あるのですが、無料ですから飲み放題です。客室風呂の良いところは、酒を飲みながら温泉に入れるところですね。

カップルや夫婦で来ているような場合には、お風呂に入りながら会話ができるというのはすごく魅力だと思います。

最終的に客室の風呂は3-4回利用しました。トータルの時間にすれば2時間くらいはこの風呂の中にいたと思います。

大浴場に向かう

部屋に入って一通りくつろいだ後に、地下1階に設置してある大浴場に向かいます

客室40室の宿としては、大浴場の広さや洗い場の数などは、少しこじんまりした感じもします。

私は大浴場を2回利用しましたが、夕方ごろは2-3人お客さんがいましたが、朝方は誰もいませんでした。

客室の全室に専用風呂が備え付けられている以上、大浴場を利用する人が限られているのかもしれません。ですから、大浴場にしても、非常にゆったりとお風呂に入ることができます。

夕食・朝食

食事の時間は夕食、朝食ともにいくつかの時間帯が設定されており、チェックイン時にスタッフから質問されます。私たちはお腹一杯だったので、夕食は遅め、朝食も遅めをリクエストしました。

食事は、基本的に2階の食事処を利用することになります。

この食事処は全室個室となっており、一緒に宿泊している客と顔をあわせることはないですし、また会話が聞こえてくることもありません。

まさにプライベート感満載なわけです。

夕食は、季節ごとに考案された懐石料理を主体として、随所にフレンチの要素も取り入れらた、モダンな懐石料理になっています。

ボリュームとしてはかなり多かったので、年配の方だと食べきれないものと思われます。お腹を空かして利用した方が良いでしょう

この夕食では、翌朝の朝食を和食にするか、洋食にするのか選択することになります。

朝食も同じ食事処を利用します。

いまや朝食というとホテル旅館を問わずほとんどバイキングスタイルのことが多いと思いますが、望楼noguchi登別ではお膳スタイルで供されます。

朝食も夕食もお味は申し分なく、ゆったりと食事を楽しむことができます。

他の館内施設

客室のドリンクは飲み放題、風呂もついているので、滞在中はあまり館内の施設を利用することはありませんでした。

バー

ロビーの近くには、バーカウンターが設置されています。

15-17時ごろまでは、このバーカウンターでビールかジュースを無料で一杯飲めるようになっています。私は16時ごろにこのバーカウンターに趣き、ビール一杯とおつまみ少々(無料)をいただきました。

ただ、宿泊客はビール一杯には興味がないのか、客は最初に1組いただけで、そのあとは私たちの組だけになっていました。

食事の後には利用していませんので、内実はよくわかりません。

私たちの場合は、夕食の量がすごく多かったので、動くのも辛いといった感じで、バーに行く余裕はありませんでした。

ラウンジ

その他バーの奥側には、ラウンジと呼ばれるバレーコート1面くらいのスペースが用意されています。

コーヒーやドリンクは飲み放題、お茶なども飲み放題、ということになっています。

客室には同様のものは用意されてありますし、ラウンジといっても特にやることはないですから、あまり利用者はいないものと推察されます。

野口文庫

バーやラウンジと近いところには、野口文庫と呼ばれる小スペースが用意されています。

北海道や野口観光にゆかりのある書籍が本棚に収められており、ラウンジやバーで読むことができるようになっています。

ただ、本を読むよりは温泉に入って酒を飲んでいる方が希少度が高いと思われましたので、本を借りることはありませんでした。

本を借りるには専用の書類にサインして、ということが必要のようです。日付をみたところ、最終レンタルの日は4日前でしたので、こちらもそこまでの需要はないのかもしれません。

やはり客室温泉というのが、それ以上に快適なのでしょう。

チェックアウト

この望楼NOGUCHI登別は、チェックアウトの時刻が12時に設定されています。

普通の温泉旅館だと、朝食は急いで食べて、当日の観光に備えるといったスケジュールが多いかと思いますが、望楼noguchi登別に宿泊する場合は、もっとゆったりとしたスケジュールを組んだ方がよいですね。

朝食を食べて、風呂に浸かってとゆっくりしていれば、特に急がなくても10時くらいまではゆったりと過ごすことができます。

私たちも朝食を1時間ほどかけて楽しみ、その後温泉に浸かり、ソファーで横になって休んでから、11ごろにチェックアウトしていきました。

接客・サービス

主にゲストの対応をするのは若いスタッフが多かったように思います。

老舗旅館のような、どっぷりと全てを任せるようなサービスを期待するのはやや難しいかもしれませんが、つかず離れず、といった感じで、私たちには非常に心地の良い滞在となりました。

食事や宿の雰囲気からいっても、静かに滞在するタイプの宿なんだと実感させれらます。

客層

時折見かける宿泊客の中には、外国人旅行客もちらほらいたようですが、外国語の案内は客室、館内いずれも少ない様子でした。最近ではよくある、大浴場の入浴マナーの案内もありませんでした。

このあたりは、今や外国人旅行客が主体となっている、登別の他旅館とは、少し客層が違うのかもしれません。

また客室には北海道ミシュランが置いてありました。これだけの価格帯ですから、ターゲットは道内客というよりは、道外の客が主体なのかもしれません。

また望楼NOGUCHI登別は、宿泊可能な年齢が中学生以上になっています。ですから、管内に子供の声が響き渡ることもないですし、大人だけの非常にゆったりした時間を過ごすことができます。

総評

今回、かねてからの念願であった望楼NOGUCHI登別を利用しました。休日に2人で宿泊して料金は72.000円、一人当たり宿泊費は36.000円となります。

周辺の一般的な登別の温泉旅館と比較すると、相場は約2倍といったところだと思います。ただタイトルにも書いた通り、普通の宿に2泊するなら、間違いなく望楼noguchi登別に1泊すると思います。

その理由の1つは、客室に風呂が備え付けられていることの便利さです。

チェックインした瞬間からすでにお湯が準備してあり、掃除の必要もないですから、自宅の風呂に入るよりもより気軽な感覚で、温泉を楽しむことができます。

自分たちしか利用しないので、温度の調整も自由ですし、また温泉に入りながら音楽を聴いたり、読書をしたり、お酒を飲んだりすることも可能です。

窓を開ければ外気を取り込んで露天風呂になります。とにかく客室風呂と言うのは自由度が非常に高いのです。

もう一つ素晴らしいと思ったのは、やはり食事ですね。

夕食朝食とも個室の食事処でいただくことになりますので、他の宿泊客と顔を合わせたりとか、周囲の会話が気になったり、ということがほとんどありません。

バイキングであれば、席を立ったり座ったりして、どこかせわしなく食事をしなければならないですが、そのようなことがありません。

恋人同士や、夫婦同士で生きている場合は、このメリットが最大限に発揮されるかと思います。食事の面でも、望楼NOGUCHI登別の素晴らしさと言うのは際立っていると思います。

 










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